コピー機を飛び込み営業する会社で20歳から働き、「いつか社長になりたい」と思っていたんです。35 歳のタイミングで地元尼崎・立花で独立しました。

立花→南塚口→今の東難波町へ。すぐ前に法務局や日本政策金融公庫があって経営者が集まるんですよ。会社に必要なコピー機や電話を店に飾ったら目に留まると思い、この場所にしました。

OA機器の会社は少なく、僕たちの仕事は特殊なので、何も知らない新卒の子が入社すると困ることがたくさん出てきます。「これは何ですか」とか、あれもこれも答えなあかんのかと思いますけど、いろんなことを教えたりマニュアルを作ったりして、ここ8年で会社がかなりいい方向へ変わりました。会社の成長も社員の成長も感じるし、楽しいですね。

新商品の機能説明や、会社の経営面、利益についての感度が高まるような研修を実施しています。経営をゲーム感覚で学ぶ「MG研修」は楽しいですよ。明るい職場づくりや、お互いの性格を知ることにもつながりますね。仕事に必要な知識や技術は、パソコン、SNS関係などあればもちろんいいし、無くてもOJT（実際の仕事を通じたトレーニング）で身につけられます。

尼崎の企業なので、尼崎の学生たちの役に立ちたいという思いがあります。そして「名前も知らなかったけど、尼崎市内にこんなところもあるんやな」と学生に認知してほしいんです。「名前を知ってる会社に入ったほうがいいのかな」とか、就職時には迷うでしょう。僕も「有名企業で働いてんねん！」っていえる会社に行きたいと思っていました。近くに働きがいのある中小企業がたくさんありますよ！

コピー機は機械だから、いつ何が起こるか分かりません。お客様にお世話になった限りは、調子が悪いときにできるだけ早く駆け付けられるようにしています。「安心していただけるサービスを提供します」と経営理念に書いているのは、会社や自分が理念通りにできていないときもあるので、振り返るためになんです。行動を振り返っては直す。その繰り返しですね。