有限会社 寶屋遊亀の ログ
高校生が和菓子作りを体験!
企業POINT
有限会社 寶屋遊亀は、昭和3年3月3日創業の老舗和菓子店です。親子3代にわたって店を継ぎ、2019年には創業91年を迎えました。「社会生活に貢献する・人様の命に貢献する」をモットーに、伝統的な和菓子だけでなく、時代に合わせた多様なお菓子を製造・販売しています。
11月18日、高校生3名と尼崎市杭瀬本町にある有限会社寶屋遊亀の工房へ行ってきました。実際の工房でお菓子作りを体験できるということで、お菓子が大好きな高校生たちが集まりました!
お菓子作りを体験
早速、工房で調理開始です!作る和菓子は羊羹(ようかん)です。
まずはグラニュー糖と寒天を火にかけてとかし、寒天がとけてからあんこを入れてなめらかになるまで混ぜます。鍋の近くがとても熱いようで、高校生たちはそんな熱さに耐える職人さんに感服。
糖度を量りつつグラニュー糖を入れ、48度になったら型に流し、固まるまで冷ませば完成です!
混ぜるスピードや衛生的なことなど、気を付けなければならない点が多く大変でした。やっぱり職人さんって凄い!
社長インタビュー
最後に、箕浦社長にインタビューさせていただきました。
高校を卒業後、パティシエになる予定の生徒がこんな質問をしていました。
高校生:手先が不器用なのでうまく作れるか不安です。お菓子を上手に作るコツは何かありますか?
箕浦社長:職人さんにとって、お客様の信用はとても大事です。ミスをすることが許されないシビアな世界なので、一つのミスで信用を失いかねません。ですので、早さより丁寧さを意識するべきです。安定して調理できるようになれば、信用につながりますよ。
他にも、デザインの考え方やおすすめの和菓子について伺い、社長の和菓子に対する愛が伝わるインタビューとなりました!
今回の体験で感じたこと。それは…和菓子作り最高(笑)!
有限会社寶屋遊亀の皆さん、ありがとうございました!
高校生の感想
実際に羊羹を作らせてもらえて、とても嬉しかったです。それぞれがお互いを支え合いながらうまく作れたと思うし、とても楽しんで出来たので良かったです。「高い温度で 速く 混ぜないといけない」「袋を切るときは切れ端が食品の中に入らないように一回で切らないといけない」など、大変なことがたくさんあって、お菓子を作るということは簡単じゃないんだと改めて思いました。お菓子を作るということは、人に自分のお菓子を食べてもらうということだから人の命に関わることだし、どんなお菓子を作ったらお客さんに喜んでもらえるか考えながら作らないといけないので、とても奥が深いと思いました。
F.M
羊羹を実際に作るという貴重な体験をさせていただき、とても楽しい時間になりました。箕浦さんが和菓子について語っている姿に、本当に和菓子が大好きという気持ちが自分達にも伝わりました。自分も春から、和菓子職人ではないですが同じ調理という職業に就くので、そういった気持ちを持って仕事に取り組む姿勢が大切だと知ることができ、とても有意義な時間になったと思います。また、そのために今から準備しておくべき事も箕浦さんからたくさん教えていただきました。今回のこのインタビューを忘れることなく今後に生かし、残りの高校生活を過ごしていきたいと思います。
S.U
鍋の中にあんこを入れて混ぜるときは本当に熱くて耐えられませんでしたが、職人さんはそんなこと言ってられないと思うと、職人さんというのはとてもすごいなと改めて感じました。また、和菓子の中でも上生菓子といわれるお菓子はとても繊細で、色の混ぜ方や形を作るのも難しく、景色などを想像させる感性が必要だとおっしゃっていました。羊羹作りを通して和菓子の素晴らしさを感じることができました。
A.F
ライター:インターン生・松井