マンション管理の仕事に長年携わり、きれいな環境はどんな年代の人にも喜ばれると実感。その思いから、メンテナンス事業の会社を立ち上げました。

ベトナムから技能実習生を2人受け入れています。言葉の壁を乗り越えるため、先輩は声掛けや丁寧な説明を心掛け、実習生は専門の試験をクリアするなど一緒に頑張っています。

学校を卒業したのは平成元年でバブル経済の絶頂期でした。社会人になってすぐは若さやノリで仕事ができましたが、それだけでは仕事はうまくいきませんでした。上司、先輩の背中を見て、基本に忠実に「地に足をつけて仕事しよう」という思いで頑張りました。

清掃の仕事は作業的には誰がやっても同じように思われますが、やる人の心持ちや心構えで仕事の質は変わると思います。だから技術含めて心の教育、人の育成に力を入れています。毎日の朝礼や年3回の研修を行うなど「なぜこの会社はビルメンテナンスの仕事をしているのか、どういう状態になったとき、初めてお客様に満足してもらえるのか」といった、仕事に対する心構えを大切にしています。

基本的には先輩が指導します。その際に技術はもちろん教えますが、「自分からやろう、上手になろう」という心構えを引き出すことを意識して教えています。ベトナム人技能実習生に教育する際は、やはり言語の壁があって微妙なニュアンスがなかなか伝わらないこともありますが、よりきちんと説明したり声を掛けたりすることを徹底しています。

中学のときからずっと剣道をしています。毎日部活動漬けで、部活動仲間と話すのも楽しかったです。剣道は武道なので、勝ち負けだけでなく、礼儀作法や相手を思いやることも学びました。試合に至るまでの稽古での努力、勝ち負けに関係なく相手に対して尊敬の念を持つなど、仕事に生かされていることも多いですね。